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●遺言はペナルティ!?
以前から、被相続人が遺言を書かない理由というものを自分なりに研究してきました。
そしてある一つの結論に達したのです。
それは、「困らないから」。
遺言を書くほうの人、つまり被相続人は遺言を書かなくても一向に“困らない”。
なぜなら“相続”は、自分が亡くなった後に起こることだから、困りようがないんですね。
そして人間は“困っていないこと”には、対処しません。
だから遺言を書かないのです……。
と、ここまでは、今までHPや以前発行していたメルマガでも語っていたこと。
しかし……。
最近相談を受けていく中で、もう一つの(いや、2つかな?)理由が分かってきたのです。
それは……被相続人と相続人は遺言を書くこと(書かれること)を一種のペナ
ルティだと感じている!
そしてもう一つ、自分の死後のことに口を出すことは、みっともないことだと感じ
ている!
実際「困っていないから書かない」という人は大勢います。
それと同時に、“困っている”にもかかわらず、遺言を書かない方というのも結構います。
後者の方の理由は明らかに、「ペナルティだと感じている」か、「みっともないと思ってい
る」のどちらかです(「書き方が分からない」とか「面倒くさい」という理由も有力なんです
けどね)。
旧民法では、相続は“家督相続”が基本で、遺言は“特別なケース”でした。
しかし新民法(現行の民法)では、米国的な考え方が根底にあるせいか、“遺言優先、
法定相続は(遺言がない場合の)臨時的措置”という考え方が貫かれています。
そのため、「遺言」というものが一般に浸透していないという理由もあるでしょう(新民法
の施行から60年近くたっているのに……)。
そしてもう一つはメディアの責任ですね。
これは大きいですよ。
だいたい、「相続」や「遺言」がメディアで取り上げられるときって、大抵はセンセーショナ
ルな話題でしょう。
相続争いとか…相続争いとか…相続争いとか…。
ドラマなんかだと、だいたい相続をめぐる殺人事件が起きたり、相続人同士でののしり
あったり……。
それでイメージ付けられてしまうんですよ。
「遺言を書く、ということは、自分が至らなかったことへのペナルティだ」とか「(相続人の
立場だと)親が遺言を書いたのは、オレに対するあてつけだ!」とかいった具合にね。
そしてもう一つ、「遺言を書いた、ということが知れ渡ると家の中が上手くいってないと思
われるんじゃないか」とか「身内の恥を晒すようだ」とか……。
実際、遺言を上手に活用して相続をコントロールされている(された、か、この場合…)
方もいますし、遺言を作った後、晴れやかな顔で「肩の荷が下りました」と言ってくれた方
もいます。
遺言に対する“奇妙なイメージ”“負のイメージ”を払拭すること。
それが、相続・遺言コーディネーターとしての役割なんだろうナァ…と最近感じています。
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